おいしかった

現実逃避日記

誕生

はじめまして

わたしだです。

サンタクロースの手下のアルバイトをしながら実家暮らしをしています。

時給はアボカド8個くらいです。最近社会保険に加入したので10個くらい貰える時もあります。アボカドは大好物なのでうれしいです。

このブログでは、私が家庭や仕事の喧騒から逃れるためにちょっとした贅沢をしたり、このブログを読む不特定多数の人たちにとってはどうでもいいような愚痴を、日記として書いていこうと思います。

私はまだ21ですけど、同年代で私と同じくらい頑張ってる人やそれ以上に頑張っている人たちがたくさんいるんだと思うと、応援したくなるような、ちょっとうらやましくなるような感じがして、不思議です。

そんな人たちに向けてこの日記を発信することで、「なんか気が抜けるなぁ」「腑抜けてるなぁ」と、同時に「そういうのもアリだな」と思ってもらいたいです。

皆さんもできる限り、自分にご褒美あげてくださいね。

ココス

今日は仕事で理不尽な出来事があって嫌になっちゃったので、帰り際ココスへ寄ることにしました。いつもは私が夕飯の支度や買い物をすることが多いので、今夜はそれを回避したかったのです。LINEで家族に「シフトが延びた」と嘘をついて、街を冷やす夜風と共に颯爽とココスへ向かいます。

店の駐輪場に着くと早速、看板料理を思わせるハンバーグの香りがストレスを優しく払い除けます。そして私にこう語りかけるのです。

「おろしハンバーグを食え...」

あはぁ~たべます...

と、その前にココスの会員クーポンを確認。なんとミニ盛りポテトの無料券があるではないか!!迷わずそれも注文します。ドリンク・スープバーとライスのセットをつけて、料理の到着を待ちます。その間にyoutubeでテキトーに動画を見たりして時間を潰しました。

普段ならセットはパン派だけど、おろしならご飯一択。私の元に料理がやってきた途端すぐに別添えソースをぶちかけて、肉とおろしとご飯を合体♡させてでっかい一口を頬張ります。

うんまぁ~~~い

ポン酢のさっぱり感がハンバーグのゴツさを抑えてくれて、いくらでもお腹に入る~~~

絶妙な酸味と旨味がご飯を強くするぅ~~~

スープバーの牛骨オニオンスープの香りも食欲を高め続ける~~~

気付くとお肉もご飯もきれいに消えていました。人は夢中になると自分が食べている物の残量が分からなくなり危険です。ですが私の夕飯はここでは終わりません。ドリンクバーで淹れてきた桃の紅茶が甘く囁きます。

「デザートを注文なさい...」

はぁんわかりました...

なんと私にはもう一つ無料クーポンがあるのです。それは「お誕生月限定デザートプレート無料券」!!やったーーーーーー!!

デザートを待つ間、身内がおすすめしてくれた小説を読んで待っていました。「西の魔女が死んだ」。この本については後ほど紹介します。

料理は配膳ロボットが持ってきてくれました。主役のチョコケーキはホイップの帽子をかぶり、傍にはバニラアイスと苺のなんか細かいやつが添えられていて、賑やかで嬉しいプレートです。

甘くて酸っぱくてほろ苦い。今年も色々頑張っていくであろう私自身を想いながら、ゆっくり時間を過ごしました。

ネットカフェ

さてお腹は満たされたけど、まだなんとなく家には帰りたくありません。そこで、初めて1人でネットカフェに行ってきました。

正直ネカフェはカオスなイメージがあって近寄り難く思っていましたが、つい先日身内と漫画を読むためにネカフェへ連れてって貰ったところ、びっくりするほど居心地が良かったことを思い出したのです。

1人くらいは変な人がいるかもしれないけど…なんて不安もありましたが、とりあえず座敷タイプの個室に入ります。

腕を丁度いっぱい伸ばせるくらいのピッタリ感、座敷の色は黒、淡々と響く他所のタイピング音。この閉塞感が本当に癒されます。

西の魔女が死んだ

部屋に不備がないことを確認して上着を脱ぎ、体を伸ばして小説を取り出します。

西の魔女が死んだ」(梨木香歩 著)。ダークファンタジー感溢れるタイトルですが、その内容はとても穏やかで切なくて、ジブリ作品にも近いような温かさを感じさせるストーリーです。

中学に上がりたての「まい」という女の子は学校生活に息苦しさを感じており、ある日から学校を休んで、魔女の血を継いでいるという祖母の家で「魔女修行」をします。修行を経ていくうちに、自分で決断することの苦難・大切さ、自分の感情や生との向き合い方を学んでいきます。

今日の時点ではまだ物語の中盤までしか読めていませんが、まいの葛藤やおばあちゃんの優しさ、風景の描写があまりにも美しく、既にペショペショに泣いちゃってます。

身内は「ぜひ君に読んで貰いたい」と熱くプレゼンしていましたが、こういう「美しくて温かい」系の物語が大好きな私にピッタリな小説だなと感謝しています。

以前その身内に、教科書の長文すらまともに読み込めないくらい集中力もなく活字を読むのが苦手で、読みたい本はあるけどすぐ飽きちゃうんだよね〜という話をしたところ、「これなら話自体そんなに長くないし文章もお堅くない、舞台も現代だから読みやすいよ」とアピールしてもらい大正解だった本ですので、読書に興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。

帰宅

さて、気付くとあっという間に1時間経っており、時刻は20時を踏み込もうとしていました。丁度バイト先もその頃に店が閉まるので、「シフトが延びた」という口実も帳尻を合わせることができました。

部屋を出てお会計を済ませ、家路に着きます。その間に色々なことをぼんやり考えていました。「まい」のような純粋さが私にもあれば良いのにな、今の生活が努力の結果ならこれが私の精一杯ってことなんだろうな…

家に着くと、なんと母と妹は夕食に刺身を用意していたらしく、先に食事を済ませてしまった私はその刺身のパックから自分の分だけを皿に取り、ちっちゃい刺し盛りにして食べました。

ハンバーグも食べてスイーツも食べて刺身も食べちゃった…得したような欲張ってしまったような。とにかく贅沢な1日でした。

おわり